中学受験の準備 中学受験のメリット

小学生のお子さんをお持ちのお父さん・お母さん、お子さんの将来や受験について「うちもそろそろ…」と話をされ始めた頃かもしれません。
先日も、進学塾の学力テストのCMをテレビで見かけましたし、「中学受験の受験者が増加」していると耳にしました。
塾やおけいこ事などの話も、ご家族やお子さん、お母さん同士などで話題にされているかと思います。
お宅ではどのようにお話されていますか?「学校の選択」や「受験」について、どのようなお考えをお持ちですか?
「まだまだ、これから…」「どうしたらいいか…」とお考えの方、ご一緒に考えていきましょう。

毎日いろんなことを学び、元気に成長しつつあるお子さんを見て、将来のことやいろんなこと…親として考えずにはいられません。
しかし、その道中には「高校受験」「大学受験」などなど、お子さんの行く手には大きな山や試練が待ち構えています。
おっと、その前に「中学受験」という道標が…さて、どうしましょう…?
最近、受験者数が増えてきているそうですが、そもそも「中学受験」って、どういうメリットがあるのでしょうか。

一般的には、「授業の質が高い」「よい友達が得られる」「難関大学進学に有利」だと言われています。
さらに、「中高一貫校が多いので集中して勉強できる」「大学受験に専念しやすい」ということもあります。

しかし一方で、「受験勉強が大変」「遊ぶ時間が少なくなる」「通学時間がかかる」「塾に通うのが大変」というデメリット。
さらには、「授業料がかかる」「塾の費用がかかる」「塾の送り迎え」「宿題の手伝い」など、金銭的・精神的負担も意外に多いようです。

それらを踏まえて、いったいどうしたらいいのか、今後さらに掘り下げていきたいと思います。

中学受験の準備 学校と塾

「中学受験」と言ってもまだピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「そろそろ、学習塾は?」というとき、一緒に話題に上がったのではないでしょうか。
また、「そろばん」「書道」「ピアノ」などを習うときも、じゃあ「学習塾」は?と、お考えになったと思います。
「中学受験」と「塾」は切り離せない問題ではないかと思います。

でも、その前に「中学受験」には、どんな準備が必要なのでしょうか。
・お子さんと「中学受験」について話し合い、意思を確認する。
・中学校を調べる。(特色、校風、難易度、高校・大学進学への実績など)
・塾を調べる。(特色、評判、合格の実績、月謝やその他費用など)

お子さんとの話し合いについては、まず「親の意思」かなと思ったら、そもそもお子さんが「塾に行きたい」と言い出したというのが多いようです。
その理由が「友達も行っているから」で、やはり「勉強したいから」ということには、なかなか繋がらないようです。
しかし、首都圏などでは、友達の影響とはいえ、塾といえば「進学塾」を選ぶことが多く、そこから「中学受験」に繋がっていくことも多々あるようです。
ただ、お子さんの動機や意欲がどのような場合でも、学校や塾を選ぶ際には、親子がよ~く話し合って決める必要があるかと思います。

中学校を調べるについては、特色、校風、難易度、大学高校への進学実績などの他に、通学時間や学費の問題も大きいかと思います。
いろんな選択肢の中から、実際に運動会・文化祭などを見てから決めるというのも1つの手かもしれません。
塾も同様ですが、「中学受験」は出題レベルが高いということなので、塾を選ぶには慎重になる必要があるかもしれません。

中学受験の準備 塾は必要?

では、「中学受験」の準備は、だいたい何年生のいつ頃から行えばいいのでしょうか。
一般的には、新4年生から、またはお子さんによっては新5年生からで充分だそうです。
進学塾によっては、「ゆとり教育」などの関係で新3年生からといいますが、そのへんはどうなのでしょうか。

そもそも、入試に出る問題はだいたい5・6年で習う範囲からの出題が多いそうです。
たとえ難問であっても、一般常識や思考練習を積み重ねれば、十分解くことができるものだそうです。

ですから、受験だからといって慌てて早くから塾に行かせる必要はないように思います。
まずは、学校選択などの目標を考え、家庭で毎日勉強する習慣をつけることが第1のステップ。
そのための手軽な教材としては、通信教育や市販の参考書・問題集を使うという方法もあります。
そうやって、勉強に対して習慣をつけ、加えて意欲や「やる気」を起こさせるのが第2のステップ。
さらに、塾に通って、気力・体力を蓄えていくというのが第3のステップになります。
受験はやはり長期戦であり体力勝負なので、順序段階を踏んでステップアップしていくのがいいでしょう。

そこで、ほんとうに塾は必要なのだろうかということですが、ほとんどの方が「必要だ」と言われます。
その理由としては、やはり情報力が強いこと。そして、必要な学習内容を効率よくマスターできること。
さらに、同学年の仲間がいるということ。
そういうメリットがあるため、中学を受験するほとんどのお子さんが進学塾を利用しているのです。

中学受験の準備 「やる気」はどこから?

塾を調べ始め、中学受験もしようかという方向で進み始めました。
ところが、肝心のお子さんが「やる気が感じられない」「自主的に勉強しない」というお悩みをよく耳にします。
しかし、小学生は、中高生と違って「試験」や「合格」のためというような損得勘定で勉強するということはありません。
そういうことは頭ではわかっているものの、やはり興味や欲求や感情のほうが先で、勉強は後回しというのが本音でしょう。
上手な先生に教わって勉強が理解できれば、やる気が出てどんどんやるようになるかといえば、そうとも言えません。
中高生は勉強しなきゃという意識があるので、上達のテクニックや必勝法があれば、それを活用して次の行動に移せます。
しかし、ほとんどの小学生は、そもそも「勉強しなきゃ」という意識が薄いので、なかなか「やる気」にまでつながりません。

では、「やる気」のスイッチはどこで入るのかというと、「これって面白い」と実感すること…ではないでしょうか。
私たちも、興味のあることに感動して、「面白い!」と実感すると、むくむくと「やる気」が湧いてくるでしょう。
ですから、「上手く教わる」だけでなく、「習ったことを応用し、その意味を理解して面白いと感じる」ことが大切です。
「やればできる」「あれを使えばいいのか」「ワクワクしてきたぞ」これらの繰り返しで、自分の成長を実感できれば、勉強は楽しくなり、「やる気」も持続していくのではないでしょうか。
「できるものだけやる」「言われたことだけやる」というのでは、「やる気」のエネルギーも湧いてきません。
少し難しい問題にも挑戦し、苦闘した後に「自分でできた!」という達成感が気持ちに刺激を与え、「やる気」の充電にもつながるのではないでしょうか。

中学受験の進学塾選び 種類別

お子さんの「やる気」も出てきて、そろそろ塾を決めるという場合、どのような塾を選ぶのがよいのでしょうか?
塾というと、まず大きく分けて「進学塾」と「総合塾」に分かれます。
「進学塾」は、文字通り中学受験に対応し、それぞれのノウハウを蓄積して、ムダのないカリキュラムがあります。
「総合塾」は、地域密着型で、地元中学受験の実績があったりします。

また、それぞれの中で「大規模の塾」「小規模の塾」があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
「大規模の塾」の場合、メリットとしては、「情報量が多い」「カリキュラム学習なので水準がわかりやすい」「クラス変更が可能」など。
デメリットとしては、「成績でクラス分けがあるので、やる気が下がる」「長期的な見方がしにくい」「クラス分けで担当が代わる」など。
「小規模の塾」の場合は、「クラス替えがないので適度にリラックスできる」「塾内試験が少ないので目標が絞りやすい」などがメリット。
「情報量が大規模塾には負ける」「リラックスして逆に緊張感に欠ける」などのデメリットがあります。

さらに、指導方法によって「個別指導塾」と「集団指導塾」とがあります。
「個別指導塾」とは、講師1人に対して1人または少人数で指導し、「集団指導塾」とは、大人数で授業を行う塾のことです。
「個別指導塾」は「不明点を丁寧に教える」「学力に合わせるのでマイペースでできる」などのメリットがあります。
しかし、「仲間やライバルがいない」「授業料が割高」だというデメリットもあります。
また、「集団指導塾」は「大勢なので競争意識が生まれ、やる気が出る」「経営的に優秀な講師を置くことが多い」「授業料がやや安い」などがメリット。
「授業の進度が早い」「仲間との人間関係が難しいことがある」などのデメリットもあります。

中学受験の進学塾選び タイプ別

では、「進学塾」をタイプ別に見てみましょう。

『大手進学塾』は、有名な所では「SAPIX」「日能研」「四谷大塚」「早稲田ゼミ」など、各地に教室があるもののことです。
1000人以上の規模で模試を実施していて、圧倒的な情報量を基にした指導を行っています。
華やかな実績があるものの、重複合格も含まれているので、見かけ上の合格率は高いでしょう。
最近は、きめ細かい指導だと評判はよいですが、決められたカリキュラムに息切れを感じる子も少なくないようです。
『中小進学塾』は、教室は1~2か所あり、地域密着型の塾です。
講師が生徒と身近でアットホームな雰囲気があり、大手に負けない、個性を活かした指導をしてくれます。
『個人塾』は、講師1~2人で生徒数も少なく、主に近所の小中学生を教えていて、家庭教師より経験豊富な講師が多いようです。
全員が受験を目指しているわけではありませんが、相性が良ければ指導の効果はあるように思われます。
『家庭教師』は、ベテランの教師もいますが、有名大学の学生中心で当たり外れがあるようです。
ただ、志望校出身の学生の場合、貴重な生情報が得られる場合があります。費用はやや高めでしょう。

以上、いろんなタイプの進学塾がありますね。
進学塾でも、無料テストや説明会を行うなど積極的な勧誘を行っていたりします。
ですから、資料を入手し、それらのチャンスを上手く利用して、お子さんにぴったりの塾が見つかればと思います。

中学受験の進学塾選び 塾の費用

資料などを入手し、どこの進学塾がいいだろうかと検討するときに、欠かすことのできないのが費用のチェックです。
思っていた以上に費用がかかるので覚悟が必要だというのが、みなさんの共通した意見です。

塾の費用というと、まず思い浮かぶのが月謝で、月々にかかる金額ですね。
塾の規模にもよりますが、だいたい3~5万くらいだそうで、年間約60万かかることになります。
それだけではなく、教材費と、夏休みなどの休みごとに特別講習があって、これが10~15万もします。
必修ではなく希望者のみなのですが、講師から勧められると必要かと思って受けてしまうようです。
しかも、冬休み・春休みにもあるので、同様の金額がかかります。
さらに、テスト代金が別料金のところもあり、聞くところによると15万もかかるところもあるそうです。
そうすると塾によって大幅に違ってきますが、年間100万以上かかることもあるわけです。

あるアンケートによると、塾の費用を含めた中学受験にかかった費用は、100~200万というのがもっとも多かったそうです。
ただ、その中の回答の中に、「上の子が通った大手進学塾は、不要の教材を一括購入させられたうえに授業も十分でなかった。それで、下の子は個人塾にしたが、必要最低限の教材で、講師も面倒見がよく、熱心な指導だった。」というものがありました。
いろんな意見や考え方がありますが、いろんな点を参考にして、お子さんに合った進学塾を選びたいものですね。

中学受験の進学塾選び 入塾相談

進学塾について検討し、いくつかに絞れてきたところで、次は、説明会や入塾相談に出かけてみましょう。

その前に、少し確認しておかなくてはならないことがあります。
まず、お子さんの受験勉強には、何が必要なのか?
また、その塾は、お子さんの不足な部分を補ってくれるか?ということです。
「塾に入れば、受験に必要なことをすべて教えてくれる」と一方的に期待するのは大きな間違いです。
塾からどんなに素晴らしい情報をもらっても、「これで合格」という「安心」が得られるわけではありません。
本当に安心できるのは確実に学力が伸びているときだけで、塾に放り込んだらOKという考え方では困るのです。
お子さんの学習環境を見直して、不足している部分を塾で補うというのが、塾を選ぶ本質になるのです。

では、実際にどういう点をチェックすればよいのでしょうか?
◆お子さんについて
1.授業の担当講師と直接面談ができるかどうか。
2.担当講師が面談のときに、お子さんの良いところを見つけてほめてくれたかどうか。
3.担当講師は面談のときに、お子さんの特徴をつかんでくれたかどうか。
4.お子さんに合った学習方法をアドバイスしてくれるかどうか。
5.家庭で学習したことを、ちゃんとチェックしてくれるかどうか。

◆授業について
1.授業時間は、1コマだいたい45分で、適度な休憩時間があるかどうか。
2.授業時間と宿題を合わせて、だいたい4時間で収まるかどうか。
3.宿題は、全科目合わせて、お子さんにこなしきれる分量かどうか。
4.質問をちゃんと受けてくれる環境にあるか。(通常の授業時や、テストで間違えたところなど)
5.授業は、最初にテーマを明らかにし、生徒の知識や経験に訴える内容で行っているかどうか。
6.テストの解説をきちんと行い、間違ったところの質問などのフォローをしてくれるかどうか。
7.使用する教材の内容がわかりやすいどうか。

中学受験の進学塾選び 選ぶ基準1

いろんな塾に入塾相談に出かけてみると、それぞれの塾の特徴がよくわかると思います。
今まで、塾を選ぶ基準というと、一般にはカリキュラムや実績、集団か個別か、などが重要視されてきました。
しかし、どんなに良い塾で良い教材であっても、成果が上がらず、お子さんに合わない場合があります。
そんな時、どうしてダメなのだろうと落ち込み、塾を替えようかということになってしまいます。
そうならないために、お子さんに必要なものをリスト化して、それを基に塾を選んではどうかと思います。
評判やカリキュラムだけで選ぶのと、お子さんに必要なものを考えて選ぶのでは、塾に入った後に大きな違いが出てきます。

では、塾を選ぶ基準について考えてみましょう。
1.授業時間は、1コマだいたい45分で、適度な休憩時間があるかどうか。
2.授業時間と宿題を合わせて、だいたい4時間で収まるかどうか。
通常、学校の授業も小学4年生で1コマ45分、1日4時間くらいが小学生の集中力の限界だろうと思われます。
それで、塾の授業でも適度に休憩があって、塾の授業+家庭学習を合わせて(学校の授業以外で)1日4時間程度にしたいものです。
集中していれば長時間でもやるけれど、気分が乗らなければ全然勉強しないというのでは困ります。

受験をするためには、毎日コンスタントに勉強するという環境づくり、気持ちづくりが重要です。
受験勉強は、自分のペースを作り上げるまでが一苦労で、そこをいかに乗り越えるかが勝負の糸口だともいわれます。
「勉強に波があるので、もっと宿題を出してほしい」という方がいますが、それはその場しのぎです。
むしろ、「わからないところがあるのでは?」あるいは「やってもムダだと思っている?」というふうに考えてみるべきです。
大人の視点で決めつけるのではなく、お子さんの気持ちになって支えてやることが大切です。
お子さんが停滞したときには、その立場に立って初めて、有効な解決策が見つかるのだと思います。

その塾は、担当講師と直接面談ができ、お子さんの特徴をつかんでくれましたか?

中学受験の進学塾選び 選ぶ基準2

引き続き、塾を選ぶ基準について考えてみましょう。

まず、お子さんが塾で勉強しているところを頭に思い浮かべてみましょう。
お子さんの勉強の流れは、以下のようになると思います。
1.自分の課題を確認する。(弱点やどんな順序でやるのかを考える。)
2.教材に注目する。(教材や講師に意識を向ける。)
3.必要な事柄を確かめる。(これから教わる事柄に注目する。)
4.必要な情報をつかむ。(問題の演習や意味の理解を通じて問題解決する。)
5.必要な情報を保つ。(繰り返し練習や記憶術によって忘れないようにする。)
6.応用する。(前の学習を思い出し、次の学習に利用する。)

まず、「自分の課題を確認する」というのは、何を勉強するか、何から始めるかということです。
塾では、「言われたことをやりましょう。できなくても繰り返し出てきます。その都度やりましょう。」と言うかもしれませんが、しかし、それは「先延ばし」または詭弁なのです。
2度目、3度目に出てくるときは、応用問題になりますので、ますます理解不能になってしまいます。
だからといって、完璧に理解しないと先に進めないわけではありません。
大事なことは、お子さんが「あと少し粘れば解けるかも」「もうちょっと止まって考えたい」と思うことです。
それを周りが暖かく見守って応援してあげることです。
そこで没頭し、理解して、やっと達成感を感じたときほど、素晴らしいことはありません。
「学習意欲の源」となることでしょう。
その経験を何度か繰り返すと、それを基に「自分の課題」=「何から手をつけるか」が少しずつわかってきます。
「あと少し粘ってみよう」「もうちょっと止まって考えたい」と思う意欲を大事にしたいものです。

その塾は、お子さんの質問をちゃんと受けてくれる環境にありましたか?